クリスマスの時期にピッタリの実験
共通イオン効果で,NaClを析出させる実験だが,
小道具をつけると,かわいい実験になる。
用意するもの
- 1000 mLビーカー
- スタンド
- 1.5 L 炭酸飲料用PETボトル
- クリアファイル
- ゴム栓 PETボトルの口にはまるもの
- ゴム栓 φ30 mm試験管にはまるもの
- ポリエチレン管 内径4 mm外径6 mm
- φ30 mm試験管
- 濃塩酸 10 mL
- 飽和食塩水 1000 mL
- はさみ
- セロハンテープ
- サンタクロースの人形と,もみの木のおもちゃ
- 釣りの鉛のおもり
- 両面テープ
準備
- 飽和食塩水をつくる
1.5 L PETボトルに食塩約400 gを入れ,
水(水道水でよい)1 Lを加え,よく溶かす。
食塩水は,短時間では飽和水溶液にならないので注意。
実験を確実に成功させたいなら,超音波洗浄機に10分以上かける。 - 気体誘導管をつくる
ゴム栓にポリエチレン管が通る穴を開ける
- ビーカーのふた
炭酸飲料用PETボトルを頭の部分と胴体部分をはさみで切り離す
ビーカーにフタをするため,クリアファイルを円形に切る。
(ビーカーより一回り大きい円形で)
その内側にPETボトルの頭のサイズ一回り小さいサイズの円形の穴を開ける。
セロハンテープでPETボトルとクリアファイルから切り出した円形 - サンタクロースのおもちゃの加工
100円ショップのサンタクロースともみの木のおもちゃは
そのままだと飽和食塩水に浮いてしまう。
浮かないように鉛のおもりをつける。
釣り用のオモリを金づちで叩き潰し,両面テープで貼る。
- 塩化水素の発生
塩化水素は,NaClに濃硫酸で発生できるが,
濃硫酸の扱いは面倒だから避けたい。
濃塩酸の加熱で塩化水素を発生させた。
この方法なら,加熱をやめれば発生を止められる。 - 装置を組む
操作
- ビーカーに飽和食塩水を入れる。
- ビーカーにフタをつける。
- φ30 mm試験管に濃塩酸10 mLを入れる。
- 気体誘導管を取り付ける。
- ガスバーナーで試験管を加熱して,
塩化水素を発生させる。