pH2~10までの万能指示薬なら,3種類の指示薬を混合するだけでできる。
メチルオレンジ(M.O.),ブロモチモールブルー(B.T.B.),フェノールフタレイン(P.P.)
0.1%M.O.,0.1%B.T.B., 1%P.P.(すべてエタノール溶液)を1:5:1で混合すると,次のように色が変化する。
pH | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 |
色 | 赤 | 橙 | 黄 | 黄 | 黄緑 | 緑 | 青緑 | 青 | 紫 |
色見本をつくれば,pH2~10までの判別ができる。色見本がなくても,赤はpH2以下,黄はpH4か5,緑はpH7,青はpH9,紫はpH10以上と判別できる。
緩衝溶液の実験で,少量の酸・塩基を加えても,pHが大きく変化しないことを見せたいときや,滴定曲線の大雑把なかたちを理解させるときに使える。
参考文献
化学と教育 高等学校化学実験集改訂版 ―定番!化学実験+化学実験虎の巻・実験特集からの抜粋―