フェノールやo-クレゾールは着色しすぎると, FeCl3の呈色がわからなくなる。 紫色がわからないくらいひどいときは, フェノールやo-クレゾールを蒸留する。 減圧蒸留がよいのだろうが,装置が大変。 減圧蒸留では沸騰石が使えない。 毛細管でバブリングして,突沸を防ぐ。 水溶性と呈色反応ぐらいなら, 試験管の通常蒸留でよい。 1.φ24 mmの試験管に半分位o-クレゾールを入れ, 沸騰石を加え,鋭角誘導管を取りつける。 2.試験管をできるだけ斜めにして,スタンドに固定。 3.バーナーの直火で加熱する。炎はかなり強め。 o-クレゾールのb.p. 191~192℃ フェノールのb.p 181℃ 留出液を受ける側は,500 mLビーカーに氷水を入れ, その中にφ30 mmの試験管を入れて,受ける。 蒸気がかなり熱いため,空冷はやめた方がよい。